キッチンリフォームコラム：「2階キッチンのメリット・デメリット」｜ブログ｜施工事例｜リフォーム、リノベーションは京都の「和勝」

キッチンはそれとなく「１階にあるもの」と思いがちですが、最近の住宅では2階にキッチンやリビングを持ってくる間取りも多く見受けられるようになってきました。

キッチンが2階にあることによってどのようなメリット・デメリットがあるのか考察してみたいと思います。

【メリット】

①2階建て住宅の場合、天井高が1階よりも高く取ることができるためLDKスペースを広くすることが出来る

一般的な住宅の天井高は2400㎜（=240㎝）がほとんどですが、2階にリビングを持ってくる場合や身長が高いご家庭などの場合、天井高を引き上げることが可能です。また、単純に天井高を引き上げるだけでなく、天井の一部分を傾斜天井（勾配天井）にすることで天井を高くする手段も普及しています。

②構造面において家そのものの強度が増す

キッチンやリビングなどの広いスペースを要する空間は、壁や柱の数を少なくすることによって広さが確保されています。そのようなスペースを1階に配置する場合、壁を厚くすることで強度を保つ必要があります。

2階にキッチンを配置して1階を居室等にした場合、柱の数を確保して2階に壁や柱の少ないスペースを配することが可能となりますので、自ずと家の強度が増幅します。

③採光・眺望面

特に都市部の住宅密集地域では隣り合う家の間隔が非常に狭いという特徴がよく見受けられます。そのため、隣家に日光を遮断され1階は昼間でも照明を点灯しなければ生活が出来ない住宅も存在するようです。

そのような住宅の場合、2階にリビングも持ってくることで日光を取り入れることが出来ます。また、眺望面においても1階に比べて良くなるため景色を楽しむことが出来るという側面もあります。

また、１階に比べ隣の家の窓の位置に注意することで他人の視線から守ることも可能です。

【デメリット】

①買い物をした際に重い荷物を運搬する手間がかかる

2階にキッチンがあることによって階段を上がって荷物を運ばなければならないため、特にお米やペットボトル飲料があると大変負担です。また、将来年を取った場合にも階段の昇降が身体的負担になってきます。また、老後という視点では買い物だけでなくゴミ出し作業も負担になってきます。

②１階の防犯面

主な居住スペースが２階になることで、１階部分が手薄になるため防犯面で不安が生じるかと思います。カメラ付きインターホンを設置することで２階に居ながらにして開錠・施錠を操作できるようにすれば解消されますが、その分の設置費用代が発生してしまいます。

③夏場の気温上昇

夏場になって部屋に日光が入ると上に熱を遮る部屋が存在しないため自ずと室内の温度が上昇してしまいます。近年日本の夏は猛暑になることが多くなるため、特に陽当たりのよい住宅であるとなお一層気温が高く感じられるのではないかと思います。さらに加熱調理をすると室内の温度が上がってしまいます。ただその反面、冬場は暖かく感じることができます。

上記のようにメリット・デメリット面について考察して参りましたが、1階にキッチンがある場合でも2階にキッチンがある場合でも、いずれにせよ一長一短があります。

もし、2階にキッチンを持ってくる間取りを選択した場合、デメリットを克服するための解決策として、1階にもキッチンスペースをを将来的に設置できるようにリフォームを見据えた間取りにしておく必要性があります。

そのためには1階の壁を可動式の間仕切りなどで区切ることによって、間取り変更しやすい工夫を施すことが求められます。また、水道配管を2階だけでなく1階にも用意しておく必要があります。そのため、１階にキッチンを配するよりも手間や費用がかかる面がどうしても発生します。

よって、今後新築やリフォームでキッチンの間取りを考えられる際は、建物の立地状況も鑑みながらメリット・デメリット両面について十分にご検討される必要があるのではないかと思います。

また、家を新築される場合、人生の中の大きなイベントとなりますので長期的に住み続けることができる将来的な展望を含んだ設計をご検討されてみてはいかがでしょうか。

弊社ではキッチンリフォームに関するご相談を随時承っております。現状のキッチンに関するお悩みやご相談がありましたらお気軽にご相談くださいませ。些細なことでも構いません。弊社のプロがしっかりとご説明させて頂きます。

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